札幌の税理士ブログ 「直観」と「四つのイドラ」

直感を信じなさい、という右脳派が存在します。

その一方で直感なんぞは幻想だと一蹴する左脳派が存在します。

さて、どちらが正しいのでしょうか?

ちなみに私はバリバリの直観派(右脳派)です。
私の行動基準はほぼ全て直観です。
じゃあ直観に基づく行動結果が全て正しいのか、と言われてしまうと、かなり微妙です。
失敗することも多々あります。
まあ失敗から何か一つでも学び取ればいい、と前向きに捉えておりますし、そもそも失敗を恐れて動かないことにより後悔するのが何よりも嫌な質(たち)です。

直観の肯定派と否定派、果たしてどちらが正しいのだろう?
としょーもないことをずっと考えていたのですが、その答えを解くカギは「ノイズ」とか「邪念」とか、そういう類のところにあるのではないか、と薄々考えるようになりました。

自分の直観がせっかく「あなたはこうすべきだ」と教えてくれているにも関わらず、余計なノイズがそれを邪魔しているのではないか、ということです。

哲学の話ですが、「四つのイドラ」という概念があります。
イギリスの思想家ベーコンが提唱したもので、人間の純粋的思考を惑わす先入的偏見を四つに分類したものです。

ちなみにイドラの英訳は「アイドル(偶像)」です。

このイドラの呪縛から逃れられない限り、人は永遠に直観を我が物にすることはできない、というのが私の仮説です。


では四つのイドラとは何でしょうか。以下解説します。

--------------------------------------------------------

1.種族のイドラ
… 人間という種族に固有のものであり、感情、感覚的な錯
覚、偏見等により知性が惑わされることです。
2.洞窟のイドラ
… 洞窟とは個々人の経験を比喩的に表現したものであり、
つまり経験に固執して矮小化してしまうことです。
3.市場のイドラ
… 市場とは一般社会を指します。つまり巷に溢れる噂話な
どに惑わされることです。
4.劇場のイドラ
… 権威ある思想家などによる特定の思想や学説などに躍ら
されてしまうことです。

--------------------------------------------------------

抽象的すぎて何のことやら、という感じかもしれませんが、例を挙げます。

怒り狂っているときやイライラしているときは、冷静な判断や対処ができません。
錯視(さくし)という目の錯覚を利用したトリックアート。
恋に落ちて盲目になる。
これらは人間特有の生理的なものであり、種族のイドラです。

小さい頃に犬に噛まれたので、今でも犬をみるとゾッとする。
人間関係に失敗し続けてきたので、つい臆病になってしまう。
これらは個人的な経験に基づくものであり、洞窟のイドラです。

皆が「彼は嘘つきだ」と言ってるので、彼は嘘つきに違いない。
これは市場のイドラです。

私の大好きなタレントがテレビ番組で某政治家の悪口を言ってたので、その政治家は悪い奴に違いない。
これは劇場のイドラです。

私たちは日々無意識のうちに、これらのイドラに振り回されて生きているのです。


だからと言って、じゃあイドラから解放されれば直観を信じて万事OKなのか、ということにはならないと思います。

そこが人間の難しいところ、というか面白いところで、要は人間というのは幾つかのタイプに分かれるのです。
直観で動くタイプ、沈思し理詰めで動くタイプ、散々悩んで結局全く動かないタイプ、などなど。

自分はどのタイプにプロファイルされるのだろうか、と自覚することは非常に重要です。
このテーマについてはまた改めて述べたいと思います。

私はあくまでも自分の直観を信じます。イドラを捨て(るよう努力し)、心の奥底から湧き上がってくるイメージを大事にしながら経営し、かつクライアントにコンサルティングしております。

直観を否定する派は、理詰めで物事を考え尽くす左脳タイプなのでしょう。
それはそれで一つのプロファイルであり、否定されるべきものではありません。

動けない人、というのも一つのプロファイルです。
それで得しているのか損しているのかは分かりませんが…。

結局は人それぞれです。
繰り返しますが、自覚することが大事です。
自分の特徴、強みと弱みは何なのかを。それは自尊心の強化にも繋がります。

| 1234567891011 |

カレンダー

<   2016年4月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新の記事

カテゴリ

月別アーカイブ

最近のコメント

PAGETOP