「2015年2月」のブログ記事

札幌の税理士ブログ 成長志向の強い経営者は攻めのファイナンスで資本効率を高めましょう

社長様によって経営のスタンスはそれぞれです。
家族を養える範囲で・・・
従業員を養える範囲で・・・
100年続く企業を目指して・・・
上場企業を目指して・・・
日本を代表するグローバルな企業を目指して・・・

どのスタンスで経営するかは社長様の自由であり、全てが正解です。
ただ、規模の拡大を追求するのであれば、ファイナンス(資金調達)を上手に活用できるかどうかで成長のスピードは大きく変わります。

単純な話ですが、自己資金を300万円持っていたとして、商品を300万円分仕入れて売るよりも、さらに300万円を借りてきて、600万円分の商品を仕入れて売った方が、より大きな売上を創出することができます。
社長様が600万円分の商品を販売する事業力を有しているのであれば、迷わずファイナンスを活用すべきです。

売上だけではありません。
専門的には財務レバレッジと呼びますが、自己資本だけで経営を行うより、ファイナンスを取り入れた方が、自己資本の効率が高まります。
もちろん、利益がマイナスに振れた時には、自己資本だけで経営を行うよりも資本効率が大きく低下するというデメリットもあります。
しかし、社長様が利益を出す事業力を有しているならば、迷わずファイナンスを活用すべきです。

世間的に見ても、1代で大きな企業を作った社長様は、ファイナンスを巧みに活用して積極的な拡大戦略をとっています。
決して大企業だけの話ではなく、数億円規模の中小企業でも、資本主義社会においては、資金力が大きい方が有利であることは明白です。
ファイナンスが重要な経営技術のひとつとされる理由はそこにあります。

事業力があり利益を出す力のある社長様はもちろんですが、好景気の時など、利益が出やすい環境が整ったときには、ファイナンスの恩恵がより高まるチャンスです。
景気の流れを見極めてファイナンスを上手に活用しましょう。

ただ、ファイナンスは経営技術であると述べたとおり、誰にでも簡単に扱えるものではありません。
思ったように調達出来ないこともあるでしょうし、使い方を間違えれば大きなダメージを受けることになります。

札幌の税理士ブログ 経営者に必要な三つの胆力 ...知的胆力・肉体的胆力・精神的胆力

経営にウルトラCは滅多にありません。
一つ一つ理詰めで考え抜く、一つ一つ確実に行動に移す、都度調整しながら継続して積み上げていく…この行為を粛々と続けていくことこそ王道です。

・理詰めで考える知力と、これを継続する知的胆力が必要です。
・確実に行動し続ける行動力と、これを継続する肉体的胆力が
 必要です。
・中々上手く行かないことに耐える耐力、これを継続する精神
 的胆力が必要です。

論理だけでは説ききれない世の中の事象を、それでも論理に置き換えて整理して考えていくしか方法はありません。
論理を放棄して感覚や感情に依存した経営は、総じて上手く行かないように思います。
また、考えるという意味は、「ある瞬間に考える」ではなく、「一定期間継続して、繰り返し・繰り返し…、自分の頭と戦いながら思考を巡らす」と理解すべきです。
これが知的胆力です。

実を結ぶためには一定期間の積み上げが必要です。
成果の出ない努力を相当期間積み上げることでのみ、果樹を手にすることができるように思います。
この「成果を伴わない努力」、この存在を肝に銘じておくべきです。
今日手にできた果実は、昨日の努力の成果でも、前月の努力の成果でもありません。
多分、半年から数年前の努力の成果、いや、3年前の努力の成果と考えるべきでしょう。
成果を出すためには時間を要します。
「成果を伴わない努力」を惜しんで、次から次へと努力の対象を切り替える経営者も、総じて上手く行きません。
継続こそ成功のキーワードです。
これが肉体的胆力です。

狙ったターゲットが正しい場合でも、最初から上手く行くケースは稀です。
焦点が合っていないからです。
この焦点を合わせる行為を「作り込み」と言います。
おいしい商品を開発できても、提供するサイズ・価格・デザイン・販売方法・販売チャネル・広告方法等々、それらの多くがジャストマッチした時にのみ、その商品はブレイクします。
これらを合わせる行為を「作り込み」と言います。
開発に手間暇をかけても、「作り込み」に掛ける手間暇を惜しんでいる会社様が多いように思います。
いきなりヒットすることは稀です。
あきらめずにヒットする商品に仕上げるための「作り込み」を継続する胆力、これが精神的胆力です。

経営とは、江戸時代に中国の奥地の○○を目指す長い旅のようなものです。
存在自体が不確実なゴールに向かって、一歩ずつ歩みを続けて行かねばなりません。
日本から中国の奥地を目指すなら、まずは大陸に渡る手立てを考えます。
渡れる航路を求めて港に向かいます。
そのためには、港に向かうための旅費が必要になります。
大陸に渡っても、続く道の存在は不確実です。
それでも渡ります。
ゴールまでの旅費の算段が読めなくても、それでも一歩ずつ前に進みます。
これらの過程では、様々なトラブルにも見舞われることでしょう。
トラブルをできるだけ避けながら、遭遇したら解決しながら、不確実なゴールに向かって歩み続けます。
この旅路にゴールは存在しません。

経営とは、ゴールではなく、そのプロセスそのものであるように思います。
知的胆力と肉体的胆力、そして精神的胆力を鍛えながら、経営という長旅に共に挑んでいきましょう。
楽しみながら。

札幌の税理士ブログ デスバレー(死の谷)を越えるために!  ...創業時の財務戦略の重要性を再認識してください

起業から一定期間、赤字が続く時期があります。
そして、ある段階でその赤字幅が縮小しながら黒字化に向かいます。
黒字転換出来て安定できたら起業はひとまず成功です。
起業から黒字転換するまでの期間をデスバレー(死の谷)※と呼びます。

※デスバレー(死の谷)は、ベンチャー企業が製品開発をすすめながら事業化する段階で、資金が不足して企業として成り立たなくなることを言います。ここでは広義に解釈して解説いたします。


デスバレーを越えられない会社は途中で事業休止、または破たんします。

開業から半年経過した飲食店がありました。
お客様が徐々に増え始め、赤字幅は縮小に向かっていました。
あと半年ぐらいで黒字化できそうな様相でしたが、途中で資金が枯渇したので廃業に追い込まれました。

この飲食店は、事業としては成功する確率が高かったように思います。
財務戦略を間違えたために破綻してしまいました。
デスバレーの途上での資金調達は容易ではありません。
創業時に最大限の資金調達を行うべきとするのは、このためです。


デスバレーを作りたくないために、必要な投資も行わずに、ずるずると時間を浪費する社長様も少なくありません。
何年経っても投資もできず、人も雇えず、事業は立ち上がりません。


デスバレーを経ずに事業が立ち上がるケースは稀です。
必要善のデスバレーを恐れすぎてはいけません。
何を目指すのかにも依りますが、一定以上の事業を創り上げようとするならば、それ相応のデスバレーの大きさが必要になります。
創業者としての決意が試される場面です。

創業時には、デスバレーを想像してください。
その大きさは、その期間は、これが創業時や新規事業立ち上げ時の事業計画の要諦です。
創業や新規事業の失敗は、デスバレーを想定していない、過少に見積ったことがその原因の一つです。


デスバレーは自力で乗り越える以外に方法はありません。

事業を始めるとデスバレーに突入します。
その事業が収益を持ち始めて黒字に転換するか、明らかに黒字化の目途が立つか、このどちらかのタイミングまでは、外部からの新たな資金調達は原則できません。


資金調達のタイミングは、デスバレーに突入する前の創業初期か、デスバレーを抜け切った黒字転換後です。

・金融機関からは、創業時に創業融資を最大限受ける、そして、
 その後も誠意を持って報告を継続することで、黒字転換期の
 前に追加融資を受けやすい環境を整備しておくことが重要で
 す。

・ベンチャーキャピタルなどのエクイティー資金は、黒字化の
 目途と、その後の急成長が見込める、この二つの条件が整っ
 た場合のみにその投資を受けられます。ベンチャーキャピタ
 ルも、デスバレーの入り口や途上での投資を行うケースは稀
 です。
 そう甘くはありません。

日本政策金融公庫や保証協会付の金融機関融資は、よく整備された仕組みです。
また、創業補助金の制度もあります。
日本の創業支援制度も捨てたものではありません。
また、ベンチャーキャピタルも、その投資対象と規模の広がりを見せています。
首都圏では、一部の業種で投資バブルも始まっている模様です。

何処を目指すのか?に依りますが、どのような場合でも、創業時の財務戦略を持って事業のスタートを切ってください。
デスバレー(死の谷)で死なないために…
創業時から、財務戦略の重要性を理解して経営に励んでください。
財務戦略は、体力のない小規模零細・創業期の会社にも重要なテーマです。

札幌の税理士ブログ 財務・金融戦略自己診断! ...13項目を自己診断してください。

自己診断を行ってください。

○向こう6か月間、資金繰りに瀕することは100%ありませんか?
A.100%ない            (   )
B.わからない           (   )

○現預金月商倍率は1.3倍以上ありますか?
A.1.3倍以上ある          (   )
B.それ以下だ、またはわからない  (   )

※上記の二つが共にAに○が付く社長様、
 この状態を堅持してください。
 どちらか一方にでもB.に○が付く社長様、
 今すぐ確認及び対応が必要です。至急ご相談ください。

○金融機関からの融資要請をお断りしていませんか?
A.断っていない          (   )
B.断った             (   )

○運転資金の借り入れ後、13か月以上借り替えを行わずに放置
 していませんか?
A.放置していない         (   )
B.放置している          (   )

※上記の二つどちらか一方にでもB.に○が付く社長様、
 できればA.で対応してください。

○前回借入れた金融機関借入に対する資金使途違反や報告義務違
 反は犯していませんか?
A.絶対犯していない        (   )
B.わからない、または違反している (   )

○バランスシートの現金や仮払金、役員貸付金は膨らんでいませ
 んか?
A.膨らんでいない         (   )
B.わからない、または膨らんでいる (   )

○子会社への出資金や、貸付金が膨らんでいませんか?
A.膨らんでいない         (   )
B.わからない、または膨らんでいる (   )

○納得できない理由で、金融機関借入を断られたことはありませ
 んか?
A.無い              (   )
B.ある              (   )

○簡易キャッシュフローはプラスですか?
A.プラスだ            (   )
B.わからない、またはマイナスだ  (   )

○実態債務超過に陥っていませんか?
A.債務超過ではない        (   )
B.わからない、または債務超過だ  (   )

※上記の六つのどれか一つでもB.に○が付く社長様、
 今すぐ確認及び対応が必要です。至急ご相談ください。

○直近に金融機関借入を行う予定はありますか?
A.予定はない           (   )
B.予定がある           (   )

○直近に金融機関借入を申し入れたが、
A.希望額を借入れできた      (   )
B.断られた            (   )

○大きな投資を控えているが、その投資のシミュレーションは、
A.綿密にシミュレーションを行う予定(   )
B.勘で判断する予定        (   )

※上記の三つのどれか一つでもB.に○が付く社長様、
 今すぐ確認及び対応が必要です。至急ご相談ください。


自社の財務状況を金融機関目線も踏まえて理解してください。

・お金の心配をしないために、早め早めに備えませんか。
・資金が必要な時に借入れができる状況を作っておきましょう。
 逆に、借り入れができる状況の時に、資金調達を行いましょう。
・自社の決算書の状況を知っておいてください。直すべきは直す
 ように経営してください。

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