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所長の雑感

札幌の税理士ブログ イノベーター理論 ...経営者はイノベーター(革新者)・創造的破壊者であるべし

2016.02.01

マーケティングにおいて「イノベーター理論」というものがあります。
新製品・新サービスに対する関心度合いに応じて、消費者層を次の5段階に分けたものです。

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1.イノベーター(革新者・全体の2.5%)
2.アーリーアダプター(初期採用者・同13.5%)
3.アーリーマジョリティ(前期追随者・同34.0%)
4.レイトマジョリティ(後期追随者・同34.0%)
5.ラガード(遅滞者・同16.0%)
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全体の7割弱を占める多数派は上記3と4です。
いわゆる「周りの空気を読んで購入する層」とでも言いましょうか。

そして上記1と2の違いは少々微妙なところですが、イノベーターはとにかく「新しいもの」に目がなく、ベネフィット(その購入によって得られる利益)云々の判断はさて置き条件反射的に飛び付くタイプです。
慎重さに欠け失敗することも多いでしょう。

アーリーアダプターは同様に新しいもの好きではありますが、冷静にベネフィットを吟味した上で購入の是非を判断します。
感覚的な部分においては多数派とさほど大きく違いませんが、アンテナの鋭敏さにおいて決定的な違いがあります。

(この理論においては、アーリーアダプター層の購買意欲を如何にそそるか、がマーケティングの最大の胆(きも)となります。)

さて、この理論に基づき、企業経営者は如何にあるべきかを論じてみたいと思います。

10年ひと昔という言葉がありますが、今の時代においてその言葉はもはや陳腐化しております。
10年どころか1年、いや1ヶ月ないし昨日がひと昔になってしまうほど時代の流れは加速しております。
これは誇張ではなく、事実であります。

かような時代において、私たち経営者は全方位的に鋭敏なアンテナを張り巡らす必要があります。
ビジネス上の専門分野のみならず、時事問題や法改正、人事、財務、雑学などなど。

経営者は「イノベーターに限りなく近いアーリーアダプター」であるぐらいが丁度良い、と私は常々思います。
いや、時にはイノベーターの領域に半分首を突っ込んで失敗するぐらいでも良いのではないかと。
現に私が今まで見てきた限りにおいて、多数派的なマジョリティ層が優秀な経営者であった例はありません。

そして誠に残念なことに、私たちのような税務・会計でメシを食う者たち、そして一般企業において総務・経理に携わる方々の大部分は、私が見る限りどうやら「ラガード(遅滞者)」に属しているようです。
つまり周りの空気を読むどころか、読まないフリをして古い価値観にこだわり続ける層であります。

なぜラガードになってしまうのかというと、「新製品(IT分野の技術革新など)によって自分達の仕事が奪われてしまう」というような類の危機感が強いせいではないかと思うのです。


2015年は「クラウド(会計)元年」とも言える年でありました。

クラウドという概念は以前からとっくに市民権を得ておりましたし、特に目新しいものではありません。
しかしクラウド会計、つまりインターネット上で会計システムを運用する技術水準が一定の許容レベルに達した(つまり私たちがクライアントに対して自信をもってお勧めできるレベルに達した)という意味においては、2015年はまさに「元年」であった、と断言してよいでしょう。

このシステムを導入し活用することによって、私たちの仕事は劇的に変わります。例えば次のように・・・。

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1.インターネットバンキングと会計システムを連動させるこ
  とによって、預金通帳上の取引が自動的に取り込まれ、会
  計情報として記録されます。

2.かつ上記の取引パターンは会計システム上に記憶されるの
  で、翌月以降同じ取引があった場合には自動的に会計シス
  テムが勘定科目を選択します(一種の人工知能)。

3.他にも法人クレジットカードやクラウド型レジシステム、
  カード決済システム、給与計算システムやタイムカードシ
  ステム等と連携させることにより、旧態依然のアナログ作
  業はほぼ壊滅します。

4.今までアナログ作業に要していた労力と時間は大幅に短縮
  され、かつ浮いた労力と時間を営業活動や財務戦略など攻
  撃的分野に投下できますので、結果として人件費や設備投
  資等のコスト削減および収益の増加、財務体質の改善が実
  現します。
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これらは夢物語ではなく、今時点において市販されているシステムで十分に実現可能なことです。

・・・上記コラム1で申し上げましたが、経理・会計でメシを食う者たちがラガードになってしまう理由がお分かりでしょうか。
ITシステムに仕事を奪われてしまう時代の到来です。

しかし、これは時代の流れです。技術革新の波にあらがうことは出来ません。
昨今「マイナンバー」なるものが世間を賑わせておりますが、これは時代の流れの必然といいますか、現れるべくして現れたものです。
むしろ登場が遅すぎたぐらいです。

仕事の種類を問わず、人間がITやロボット、人工知能に仕事を奪われる時代の到来と言えましょう。

では私たちは一体何をどうすれば良いのでしょうか?
答えは簡単です。
人間にしか出来ない部分に特化すれば良いのです。
その際たるものの一つが「コンサルティング」だと思います。

本格的にコンサルティング能力の有無が問われる時代です。


2016年は、「勝ち組」と「負け組」の差が今まで以上に鮮明となる年になるでしょう。

私たちは、勝ち組として生き残るために努力すべきです。
では何をどうすれば良いのかというと、私は「創造」と「破壊」を繰り返すことに尽きるのではないかと思います。

創造とは、今までの価値観をゼロから見直し、新たな価値観を作り替えることをいいます。
つまり上記コラム1で述べた「イノベーター」「アーリーアダプター」としてのセンスが問われ
ます。

破壊とは、上記において創造した価値観を即ぶち壊すことをいいます。
朝令暮改、と言い換えてもよろしいかと思います。

何しろ昨日の常識が今日の非常識となるぐらいに技術革新等が目まぐるしい時代なのですから、そうする以外に活路は無いのです。

2016年、毎日有意義な創造的破壊を繰り返しましょう。



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