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所長の雑感

札幌の税理士ブログ コンフォート・ゾーン ...なぜヒトはコタツの中から抜け出すことを嫌がるのか

2016.02.15

人間の心には、三つの領域があります。

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1.コンフォート・ゾーン(Comfort Zone)
居心地の良い場所。気の置けない友人関係であったり、慣れた
仕事内容であったり、いつも食べる好物であったり。
この場所にいると、ストレスを感じません。安住の地です。

2.ラーニング・ゾーン(Learning Zone)
少々ストレスを感じる場所。苦手な友人と一緒にいるときであ
ったり、不慣れな仕事内容であったり、栄養満点だと分かって
いてもマズイと感じる食材であったり。
居心地の良い場所ではありません。コンフォート・ゾーンに戻
れるものならば戻りたい、という本音を感じます。

3.パニック・ゾーン(Panic Zone)
思考が停止し、何をどうすれば良いのか全く分からない場所。
顔も見たくないほど大嫌いな人との対話であったり、仕事上で
致命的なミスを犯してお客様に激怒されたときであったり。
適切に対処しようにも、その対処方法が分かりません。
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これらの領域は、常に同じであるということはまずありません。
親しい友人と取り返しの付かない喧嘩をしてしまったとき、その人間関係はコンフォート・ゾーンから一気にパニック・ゾーンへと移動します。

逆に、不慣れな仕事を数多くこなして段々と慣れてきたとき、その仕事はラーニング・ゾーンからコンフォート・ゾーンへと移動します。

色々なパターンがあるので一概には説明できませんが、一般的な流れとしては、人間が歳月を重ねて経験を積めば積むほど、コンフォート・ゾーンがどんどん広がり、逆にパニック・ゾーンが狭くなっていくのが自然であると言えましょう。

別の言い方をすれば、自分にとって何がパニック・ゾーンであるかを自覚し、その領域に踏み込まない知恵を付ける、というような行動パターンを多用することも有り得ましょう。

いずれにしろ、人間の本性として「コンフォート・ゾーンに居続けたい」、つまり「コタツの中から出たくない」という本音があるのは異論がないところだろうと思います。


ここで少しだけ、私(前島)自身の話をします。

平成19年の7月、北一条通り沿いのオフィスビル、今は無き北一条ビルの狭いレンタルオフィスにて、たった一人で独立開業しました。

その頃の不安感といったら、もう言葉では説明できないほどです。
ほとんどゼロからのスタートでしたから、「この先仕事を増やすことはできるんだろうか?」「資金が尽きたらどうしようか?」「家族を養うことができるんだろうか?」等々。

開業とほぼ同時期に次女が生まれたのですが、頭の中は仕事のことばかりで、とても育児のことを考える余裕なんて無かったです。
家内には多大な負担を掛けてしまったと思います。

そして、その不安感と闘いながら、少しずつ仕事は増え、スタッフの数も増えました。
私個人的には人並みの収入を得られる程度の金銭的余裕ができました。
しかし私の心に巣食う不安感は消えるどころか増すばかり。
ある一時期、数年間ほど、土日祝日もほぼ全て出勤していたような記憶があります。
特に何の用事が無くても、です。
職場にいないと、何となく気分が落ち着かないのです。
心の病、というほどではないのですが、相当なプレッシャーを抱えていたと思います。

そして今。
スタッフは10名を超え、そこそこの大所帯となりました。
私自身も、さすがに用の無い土日に出勤するようなことは無くなりました。
だからと言って不安感が無くなった、というわけではありません。
解決すべき課題は山のようにあります。
サービス内容を充実させて顧客満足度を高めなければならない、そのためにはスタッフを教育訓練しなければならない、自分自身ももっと勉強して人間性を高めなければならない・・・等々。かつて開業した頃とは、全く違う次元での不安感です。

・・・
ここで何を言いたいのかというと、人生におけるチャレンジというものは常に不安との闘いであり、そもそも心に不安がなければ有意義な人生とはいえないのではないか、ということです。

不安との戦いがなければ、私自身はここまで成長することはできませんでしたし(まだまだ未熟者ですが)、我が事務所もここまで大きくなることはなかったと思います。

不安感に支配されるのは良くないことです。
しかし、適度に付き合うことは精神性の向上をもたらします。

不安感は人生のスパイスだと思います。
不安感から逃げようとせず、きちんと向き合うべきです。


最初の話題に戻りますが、結局のところ、コンフォート・ゾーンに入り浸っていると、人は成長しないと思います。

ラーニング・ゾーンに真正面から立ち向かう勇気が必要です。
パニック・ゾーンをラーニング・ゾーンないしコンフォート・ゾーンに変える努力が必要です。

でも、常にラーニング・ゾーンに居続けると、それはそれで疲れて心折れてしまいます。
戦士の休息の場として、コンフォート・ゾーンの存在もたまには許容されるべきです。

そして、これが難しいところなのですが、ラーニング・ゾーンで戦うことによって、一定の領域がコンフォート・ゾーンへと移動します。
その瞬間から次なるラーニング・ゾーンへと戦闘場所を移す必要があるのですが、ついついそのコンフォート・ゾーン(ついさっきまではラーニング・ゾーンであった場所)で立ち止まってしまうことがよくあります。
ここはまだラーニング・ゾーンのままである、と錯覚してしまうのです。

私は最近よくトレーニング・ジムに通っているのですが、筋力が段々付いてくると、重りを少し増やして負荷をかけますよね。
そうしていくことによって筋力はより増します。慣れた重りでトレーニングを続けても筋力は増しません。

心に適度な負荷(不安やストレス)をかけ続けること、そしてたまに休息すること、これらを適度なサイクルで続けることが精神性の成長をもたらすと私は考えます。



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