札幌の税理士ブログ 投機、投資、消費そして浪費 ...削減すべき支出とそうでない支出をわきまえよ

ビジネスというものは、とにかくお金がかかります。
いくら頑張ってお金を稼いでも、まるで札束に羽が生えているかのように消えて無くなるものです。

お金の支出は、大きく次の四つに分類されます。

-------------------------------------------------------
1.投機
  …余った資金を金融商品や不動産などで運用することをい
   います。成功すると莫大なリターンを得ますが、失敗す
   ると元本割れするどころかゼロになることもあります。
   ビジネス自体への利点は特にありません。
2.投資
  …将来のビジネスの成長・拡大を目的とした支出です。生
   産性を高めるための設備、従業員の採用・教育、ホーム
   ページの制作ほか広告宣伝費用、マーケティングコンサ
   ルタントの報酬など様々なものがあります。
3.消費
  …必需品(サービス)に対する支出です。文房具代、オフ
   ィスの家賃、光熱費などがあります。
4.浪費
  …単なる無駄遣いです。
-------------------------------------------------------

上記のうち、最も重要なのが「投資」であることは言うまでもありません。
この厳しいご時世において、私たちは常に前進し続けなければなりません。
現状に甘んじることなく、ビジネスモデルをより一層改善し、成長させなければ生き抜くことはできません。
そのためにはとにかく投資、投資、先行投資です。

投資の次に重要なのは「消費」です。
会社を人間に例えるならば、生活必需品。
好き嫌いに関わらず、絶対に支出しなければならないものです。

経費削減という言葉がありますが、消費においてそれは当てはまります。
無駄遣いせず、よりリーズナブルなものを必要最低限支出すべきでしょう。
しかし投資の削減は慎重に考えるべきです。
「売上げが減って資金繰りが厳しいから、広告宣伝費用を削減しよう」などという経営判断は愚の骨頂であり、むしろ厳しいからこそ積極的に投資すべきである、と言えます。

なお賢明な方にとっては蛇足でありますが、「投機」や「浪費」は徹底的に削減すべきであろうことは言うまでもありません。

さて、振り返ってみてください。あなたの会社がいま支出したものは、投資ですか?消費ですか?それとも浪費ですか?


…上記で四つの類型をご紹介しましたが、物事はそう単純ではありません。
同じ支出であっても、考え方一つで消費にもなり、投資にもなり得るものがあります。

一例を挙げましょう。

今の時代、自社ホームページを持つのは当たり前といっても良いでしょう。
とにかく安く済ませようと思えば、いくらでも安くできます。
5~10万円程度でそれなりに見栄えのよいものを作成してくれる業者もおりますし、無料で自作できるソフトも存在します。

しかし、所詮は安かろう悪かろうです。お客様は馬鹿ではありません。
そんなホームページをみて「この会社に仕事をお願いしよう」と考える人が果たしてどれだけいるでしょうか。

その一方で、あえて数百万円単位をかけて動画やスマホサイト、ワードプレスを活用したコラムなどを盛り込み、かつグーグルやヤフー、フェイスブックなどの有料広告で閲覧数を増加させる、というような手段も有り得ます。

要は「多少お金は掛かっても、このホームページを通じて顧客獲得できれば十分に元は取れる」という発想です。

ホームページの制作という行為自体は同じですが、その内容は全く異なります。
前者は消費であり、後者は投資です。

投資というものは、ケチな発想では生まれませんし、生んだとしてもその効果はたかが知れております。
ここぞと腹をくくる覚悟が必要です。

その支出が単なる消費になるか、それとも莫大なリターンを生む投資になるかは、経営判断一つで分かれます。

消費はいくらケチっても構いませんが、投資は決して値切ることなく(値切ると相手の心が折れてやる気を失くし、最終的な効果が半減します)、むしろ財布の紐を緩めましょう。


投資の効果は、その支出額にほぼ比例する傾向があります。

もちろん100%の保証はありません。投機ほどハイリスクではありませんが、絶対的な成功が保証される投資はまず有り得ません。

しかし相応の額を支出するということは、それなりの覚悟が伴います。
必ず元を取ってやるぞ、という気迫が生まれます。
逆に中途半端な支出額だと、まあ失敗してもいいか、と気が緩みます。

その辺りのバランスを踏まえた上で、身の丈に合った適切な投資をすべきでしょう。
足元の資金繰り、財務体質などを総合的に判断した上で、たとえ失敗したとしてもビジネスの屋台骨を揺るがさない程度の効果的な投資を行うべきです、原則的には。

しかし経営とは経営者の人生を賭した壮大なものでありますから、ときには身の丈を超えた投資もあって然るべきでしょう。

「今年度は先行投資をする年にしよう。大赤字であっても仕方ない。取引銀行にはあらかじめ説明し、理解を得た上で当面の資金繰りに支障をきたさないよう融資を受けておこう。翌年度は絶対に投資赤字を回収するぞ!」

これぐらいの気迫で臨めば、何とかなるものです。あとは運です。
神様が何とかしてくれるでしょう。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.sapporo-tax-accountant.com/mt/mt-tb.cgi/501

コメントの投稿

 
コメント

カレンダー

<   2016年2月   >
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

最新の記事

カテゴリ

月別アーカイブ

最近のコメント

PAGETOP