「2016年3月」のブログ記事

札幌の税理士ブログ 「原因論」と「目的論」

今更ですが、大ベストセラー「嫌われる勇気」を最近読み直しました。
本当に素晴らしい書籍は、何度読んでも新しい気付きがあるものです。

御周知の通り、この書籍はアドラー心理学について解説したものです。
我が国ではマイナーな存在であったアドラーが、この書籍で一躍有名になりました。

我が国において一般的に認知されている心理学は、フロイトやユングによるものです。
いわゆる「トラウマ理論」は誰でもご存じでしょう。
生れてから幼少期、思春期などを経て成年に至るまでの間、私たちは様々な出来事を経験します。
心に深い傷を負うこともあります。
これがトラウマです。
今ある自分は、これらのトラウマを原因として形成されたものであり、その延長線上に未来がある。
これが「原因論」です。

アドラーは、この原因論をバッサリと切り捨てています。
トラウマなんてものは存在しない、と。
過去に傷付いた出来事があったかもしれないが、それはあなたが勝手に「傷付いた」と解釈しているだけのことであり、そんなものは解釈次第で如何様にもできるものである、と。

つまり「今ある自分」は、あなたが勝手に「こうありたい」と望んでいる結果に過ぎない。
あなたの決断次第で、全く別の人格になることもできるのだが、それは余りにもリスクが高く、また面倒なものであるので、楽な道を歩んでいるに過ぎない。

全てはあなたの決断次第である。あなたはどうなりたいのか。
あなたは何を目指しているのか。
あなたの未来は、過去によって縛られるものではない。
これが「目的論」です。

如何でしょうか。
・・・私はグウの音も出ません。アドラー恐るべし。


原因論と目的論。確かに理屈としては理解できますが、人間そう簡単に変わることができたら苦労しません。
今までガチガチのネガティブ思考だった人が、今この瞬間からポジティブ思考になることができるのか?
多くの人は「否」と答えるでしょう。

おっしゃる通り、そう簡単に180度変わるのは無理があります。
何事にもプロセスというものがあります。
まず今時点における自分の立ち位置を自覚しなければなりません。
今の自分はネガティブであるならば、まずはそれをしっかりと受け止めるということです。

これを「自己受容」といいます。

ネガティブ思考は短所だ、こんな思考を持つ自分は許せない、生まれ変われるものなら変わりたい、この性格で今まで自分は散々損をしてきた、etc...

そういう想いは一旦さて置き、まずは今の自分を認めるのです。
自分はこういう人間なんだ、と。

ありのままの~、という歌が一時期流行りましたね。
私の次女のカラオケの十八番です。・・・って、そんなことはどうでもいいのですが、その歌詞のとおり、まずはありのままの自分を知るのが大事です。

そのために最も有効なのは、他者に自分の印象を率直に尋ねるフィードバックしてもらう)ことです。
これはとても勇気がいります。
自分が他者にどう思われているかなんて、怖くてとても聞きたくないでしょう。
しかし、今現在の自分の立ち位置を知るためには、これが最も手っ取り早いのです。

今の立ち位置を正確に掴むことができれば、今後進むべき方向性が見えてくることでしょう。


昨年発行された「限界はあなたの頭の中にしかない(ジェイ・エイブラハム著、島藤真澄訳)」という書籍があります。

米国を代表する経営コンサルタントであるジェイは、二十歳の頃に無一文で結婚してしまい、無学で職を転々としたそうです。
古本屋で買った辞書を毎晩読み続け、毎日数語ずつ覚えていく努力を重ねるとともに、幾度もの転職を重ねて他業種に共通したビジネスルールを学び、それを自身のコンサルティングメソッドとして確立していったそうです。

今をときめくジェイが、自らの貧しい若き時代を語ったのは非常に珍しいことです。
普通のスターならば黒歴史として隠してしまいたいことでしょう。
しかしジェイは語りました。
つまり自らの過去を受容している、ということだと思います。

ジェイは、その書籍のタイトルにある通り、自らの限界というものは自身が勝手に作り出した幻想であり、そのようなものは存在しない、人は時や処を問わず、どうにでも生まれ変わることができ、なりたい自分になれるものだ、と説いております。

・・・なお私(前島)は、まだまだ人間として未熟な、ショボい器ではありますが、これからますます成長し、やがては弊社を北海道随一のコンサルティングファームに育て上げる予定です。
笑いたきゃ笑え。
誰が何と言おうと、私はやると言ったらやります。

さて、あなたの夢、「あるべき自分」は何ですか?

札幌の税理士ブログ タックマンモデル ...最強のチームを創り上げるための5ステップ

組織が生まれて、しっかりと機能するためには、次の5つのステップを踏む必要があります。

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1.形成期
  …チームが結成されたばかりの時期
2.混乱期
  …メンバー同士の意見、価値観の相違がぶつかりあう時期
3.統一期
  …メンバー同士が理解し合い、チームの目標やルール、メ
   ンバー個々人の役割が明確になる時期
4.機能期
  …チームの能力が最大限発揮され、成果を出す時期
5.散会期
  …目標が達成されて、チームが解散する時期
--------------------------------------------------------

まずメンバー同士が初めて出会い、挨拶や飲み会、ほか社交辞令などを通じて「とにかく仲良くなる」ことを第一目的とする時期があります。
これが形成期です。

その後段々とメンバー相互の個性が分かり始め、考え方の違いなどが明らかになり始めると、衝突が生まれます。「彼の意見には賛同できない」「あの上司の顔はもう見たくない」など喧々諤々、カオスな状態になります。
これが混乱期です。

その混乱が徐々に収束してくると、やがて各メンバーの個性を尊重した役割分担が明確になります。
そしてチームとしての明確な目標や、これだけは絶対に守るべき「鉄の掟(おきて)」が生まれてきます。
進むべき方向が見えてきたので、メンバー全員のベクトルが一致します。
これが統一期です。

ここまできたらしめたもの。チームは「組織」としてフル回転し、目標達成に向けて成果を発揮し始めます。
各メンバーは自らの役割が明確になっているので、高いモチベーションで仕事に臨むことができます。
これが機能期です。

そして目的が達成された時点で、そのチームは役割を終えます。
これが散会期です。


この中で注目すべきは、二つ目の「混乱期」です。

いわゆる「気まずい雰囲気」が充満する時期です。
それはもう誰もが嫌になるほどです。
実際に離脱してしまうメンバーも出てくるでしょう。

そこでリーダーの果たす役割が重要になります。

リーダーは、まず「今は混乱期である」という明確な自覚を持ち、その前提に立ったうえで「今何をすべきか」を全体最適な視点で考える必要があります。

この時期、各メンバーはどうしても「嫌な気持ち」が先に立ち、短期的視点で物事を考えてしまう傾向にあります。
それは現場の生の声でもありますから、よく汲み取るべきでしょう。
しかしその一方で、そのような目先の都合に、長期的なビジョンが踊らされてはなりません。
あくまでも「何が全体最適なのか」をしっかりと認識したうえで決断する必要があります。

混乱期におけるリーダーの役割は、

・メンバー同士の不和をまとめる「調整役」に徹すること
・しかし決してブレないこと
 (初心を忘れず、絶対に諦めないこと)
・ブレない想いをメンバーに伝え続けること

に尽きるのではないかと思います。

とにかく、この試練を乗り切れば、チームは機能し始めるのです。
明るい希望が先にあることを忘れずに、気を強く持ちましょう。
そして、それをメンバー全員と共有するよう努めましょう。


誰もがこう考えるでしょう。

「そんな嫌な混乱期をすっとばして、いきなり統一期に入ることができる都合の良いテクニックは無いものか」

と。

そのようなプロセスも有り得るでしょう。
しかし、それでチームは本当に一枚岩になるでしょうか。
結局誰もが本音を語らず馴れ合い状態になってしまうのではないでしょうか。
そんなチームが最高の成果を発揮することができるのでしょうか。

人間個人にも「第一次反抗期」「第二次反抗期」というものがあります。
親にとっても辛いものですし、反抗期の子自身もモヤモヤして辛いものです。
しかし一個の人間として自我を確立するためには、反抗期が必要です。
これは通過儀礼です。

最強のチームを創り上げるためには、混乱期を乗り越えなければなりません。
少なくともチームリーダーは「これは通過儀礼である」と思いましょう。

本当に辛いです。
何度も心が折れます。
しかし、雪の解けない冬はありません。

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